home » メールレター » VOL.83

メールレターバックナンバー

メールレター

■■□ ■■□ ■■□ ■■□ ■■□ ■■□ ■■□ ■■□

>>> ABC 証券アナリスト メールレター Vol.83号 <<<

□■■ □■■ □■■ □■■ □■■ □■■ □■■ □■■

■■□──────────────────────2011/5/31号

  証券アナリスト試験に関連する有益な情報を毎月1回、タイムリーなテーマ
  は号外として配信しております。
  ※最適にご覧頂くには、等幅フォントをご利用ください。

─────────────────────────────────□■■

    この度の東日本大震災におきましては、被災された皆様に心よりお見舞い申
 し上げますと共に一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
  5月30日に2011年証券アナリスト第1次春試験の合格発表がされました。合
 格された受験生の皆様、合格おめでとうございました。惜しくも不合格となっ
 た受験生の皆様、秋試験に絶対合格して下さい。ABCでは8月、解法テクニ
 ック講座でフォローさせて頂きます。
  2次試験受験生の方は6月5日の試験頑張って下さい。
  また、平成22年対策書は紀伊国屋書店・丸善・旭屋書店・ジュンク堂書店・芳林
 堂書店など大手書店で販売しております。ご利用ください。
 今回のメールレターは第83号です。

   バックナンバーは、http://abcr.co.jp/mail-letter/でご覧いただけます。

    <<<<<今月のコンテンツ>>>>>──────────────────

     ★☆★  証券アナリスト受験指導の第一人者  ★☆★
      ☆★☆                            ☆★☆
     ★☆★   朝日奈先生のワンポイント講座   ★☆★

   【1】 第1次レベル 試験に出る公式[証券分析](4)
   【2】 第2次レベル EVAとMVAの関係

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   【1】 第1次レベル 試験に出る公式[証券分析](4)

        (37) 個別証券の期待値・標準偏差
    ① 期待値=E(R)=Σp(i) ・R(i)
                 (iは、シナリオのケースである)
    ② 分散=V(R)=Σp(i) ・{R(i) -E(R)}の2乗
             =Σp(i) ・R(i) の2乗-Eの2乗(R)
    ③ 標準偏差σ(R)={V(R)}の1/2乗
   (38) 共分散と相関係数
    ① 共分散=COV(R(i) 、R(j) )  (i、jは銘柄)
         =Σp・{R-E(R(i) )}・{R-E(R(j) )}
                  COV(R(i) 、R(j) )
    ② 相関係数=ρ(ij)=────────────────
                {σ(R(i) )・σ(R(j) )}
    ③ β(i) 値とρ(iM)の関係
             COV(iM)    ρ(iM)・σ(i) ・σ(M)
        β(i) =────────=────────────
             σ(M) の2乗     σ(M) の2乗
             ρ(iM)・σ(i)
           =────────
               σ(M)
   (39) ポートフォリオの期待値・標準偏差
    (1) E(R(P) )=Σχ(i) ・E(R(i) )
                (iは銘柄、χは投資比率)
    (2) V(R(P))=Σ Σχ(i)・χ(j)・COV(R(i) 、R(j))
      ① 2証券のケース
        V(R(P))=χ(A)の2乗・σ(A)の2乗
                +χ(B)の2乗・σ(B)の2乗
                  +2χ(A)χ(B)COV(R(A)、R(B))
      ② 3証券のケース
        V(R(P))=χ(A)の2乗・σ(A)の2乗
                +χ(B)の2乗・σ(B)の2乗
                +χ(C)の2乗・σ(C)の2乗
                +2χ(A)χ(B)COV(R(A)、R(B))
                +2χ(A)χ(C)COV(R(A)、R(C))
                +2χ(B)χ(C)COV(R(B)、R(C))
    (3) σ(R(P))=0のときの2銘柄の投資割合(χ(A)、χ(B))
              σ(B)
      ① χ(A) =───────
            σ(A)+σ(B)
              σ(A)
      ② χ(B) =───────
            σ(A)+σ(B)
   (40) 有効フロンティア
    ① 投資機会集合=実行可能ポートフォリオの集合
    ② 最小分散ポートフォリオ=あるE(R(P))の下で、V(R(P))
                      が最も小さいポートフォリオ
    ③ 最小分散境界=最小分散ポートフォリオの集合
    ④ 有効(効率的)ポートフォリオ
     (a) 同一のE(R(P))の下でσ(R(P))が最も小さく、かつ、
     (b) 同一のσ(R(P))の下でE(R(P))が最も大きいもの
    ⑤ 有効(効率的)ポートフォリオ=有効ポートフォリオの集合
   (41) 効用関数の種類
       効用関数:μ=f(σ)
      ┌① リスク回避者:(下に)凸関数
      ┤② リスク中立者:右上がり直線
      └③ リスク愛好者:(下に)凹関数
   (42)① 有効フロンティア直線
                   E(R(M))-R(F)
        E(R(P))=R(F)+───────────・σ(R(P))
                     σ(R(M))
      ② 最適ポートフォリオ
        有効フロンティアと効用関数(リスク回避者)との接点
      ③ 市場ポートフォリオMにおけるリスク証券の構成割合は変わら
       ない。
   (43) 最適ポートフォリオの決定
    ① ポートフォリオの期待値・標準偏差
        E(R(P))=χ(T)・E(R(T))+(1-χ(T))・R(F)
        σ(R(P))=χ(T)・σ(R(T))
    ② 最適ポートフォリオの決定
      効用関数が与えられたら、E(R(P))とσ(R(P))を代入して、
     効用関数を求める。その効用関数を微分し、微分係数をゼロとするリ
     スク証券への投資割合を求める。
   (44) 市場モデル
    (1)① 市場モデル式:R(i)=α(i)+β(i)R(M)+ε(i)
            COV(R(i)、R(M))
      ② β(i) =────────────
             σの2乗(R(M))
      ③ ポートフォリオのベータ値:β(P)=Σχ(i)・β(i)
    (2)① 市場モデルのE(R(i))
        E(R(i))=α(i)+β(i)E(R(M))
      ② 市場モデルのリスクσの2乗(R(i))の分解
        σの2乗(R(i))=β(i)の2乗・σの2乗(R(M))
                        +σの2乗(ε(i))
                 =市場リスク+非市場リスク
        1=市場リスク割合+非市場リスクの割合
        1=決定係数+非市場リスクの割合
                  β(i)の2乗・σの2乗(R(M))
    (3) 決定係数:Rの2乗=─────────────────
                     σの2乗(R(i))
                =(ρ(iM))の2乗
                =1-σの2乗(ε(i))/σの2乗(R(i))
   (45) 資本資産評価モデル(CAPM)
    ① E(R(i))=R(F)+β(i)・{E(R(M))-R(F)}---
                        ---証券市場線(SML)
             =リスクフリー・レート+リスク・プレミアム
    ② ジェンセンのα=実績投資収益率-CAPMのE(R(i))
   (46) ファーマ=フレンチ・モデルの3ファクター・モデル
       ファーマ=フレンチ・モデルのファクターは次の3つである。
    ① 市場ポートフォリオのリターン
    ② サイズ・ファクターのリターン格差
       [=(スモール・サイズ)-(ビッグ・サイズ)]
    ③ バリュー・ファクターのリターン格差
       [=(高いバリュー)-(低いバリュー)]

       【2】 第2次レベル EVAとMVAの関係

         企業価値の算出モデルとして、経済付加価値(EVA)と市場付加価
    値(MVA)を用いる考え方がある。このEVAとMVAとの関係につ
    いて説明することにする。
     結論的には、企業価値(EV)は期首の投下資本[B(t=0)]に
    経済付加価値(EVA)の流列の現在価値PV(EVA)=市場付加価
    値(MVA)を加算されたものとして定義される。下記式として表わさ
    れる。なお、kは加重平均資本コスト(WACC)である。

         EV=B(t=0)+Σ[EVA(t=n)/(1+k)のn乗]

         1.経済付加価値

       経済付加価値(EVA)はフロー(1年間で企業が新たに生み出した
    価値)の概念である。
     経済付加価値(EVA)は、企業が新たに生み出した「税引後営業利
    益(NOPAT)」から「投資家に支払った資本費用」を差し引いた値
    として定義され、次式として表わされる。

         EVA=税引後営業利益-資本費用(投下資本コスト)
       =NOPAT-(期首の投下資本×加重平均資本コスト)
    (注)投下資本=流動資産+固定資産-(流動負債-短期借入金)
        または
           =短期借入金+固定負債+株主資本

         2.市場付加価値

       市場付加価値(MVA)は、ストック(ある時点の企業が新たに生み
    出したストック価値)の概念である。
     市場付加価値(MVA)は、ある時点(t=0、現在時点)の企業価
    値(EV)から期首の投下資本[B(t=0)]を差し引いたストック
    価値と定義され、次式として表わされる。

         MVA=企業価値-期首の投下資本
       =EV-B(t=0)
     よって、上記式より、企業価値(EV)は、期首の投下資本に市場付
    加価値(MVA)を加えたものといえる。故に、市場付加価値を別のア
    プローチで求めることができれば、企業価値(EV)は、次式として求
    めることができる。

         EV=期首の投下資本+MVA

         3.EVAとMVAの関係

       企業価値(EV)は、フリーCF(t=n)の現在価値合計である。
    企業が事業の拡大を行わないことを前提にするとフリーCF(t=n)
    は税引後営業利益(NOPAT)となる。よって、企業価値(EV)
    は、次式として表わされる。

         EV=Σ[フリーCF(t=n)/(1+k)のn乗]
      =Σ[NOPAT(t=n)/(1+k)のn乗]
     ここで、nが無限大(n=∞)であると、EVは次式として表わされる。
    ∴ EV=NOPAT/k
     次に、市場付加価値(MVA)と企業価値(EV)の定義式を用いて、
    MVAとEVAの関係式を明らかにする。
    MVA=EV-期首の投下資本
       =NOPAT/k-(期首の投下資本×k)/k
       =NOPAT/k-資本費用/k
       =(NOPAT-資本費用)/k
       =経済付加価値(EVA)/k
       =Σ[EVA(t=n)/(1+k)のn乗]
    ∴ MVA=経済付加価値の現在価値=PV(EVA)
     つまり、市場付加価値(MVA)は経済付加価値の現在価値PV(E
    VA)ということになる。
     よって、企業価値(EV)は、期首の投下資本に経済付加価値の現在
    価値PV(EVA)(=MVA)を加算したものということになる。
    EV=期首の投下資本+MVA
      =期首の投下資本+PV(EVA)
      =期首の投下資本+(EVA/k)

          4.NPV(正味現在価値)とMVA

       正味現在価値(NPV)は、企業の投下資本が生み出したフリーCF
    の現在価値PV(FCF)から投下資本I(t=0)を差し引いた値で
    ある。

          NPV=PV(FCF)+(-)I(t=0)

           また、フリーCFの現在価値PV(FCF)は企業価値EVであるか
    ら、PV(FCF)はNPVに投下資本I(t=0)を加えたものとし
    て表される。

          NPV=PV(FCF)+(-)I(t=0)
       =EV+(-)I(t=0)
    ∴ EV=NPV+I(t=0)

           さらに、企業価値EVは、投下資本I(t=0)に市場付加価値MV
    Aまたは経済付加価値の現在価値PV(EVA)を加えたものである。
     よって、市場付加価値MVAまたは経済付加価値の現在価値PV(E
    VA)は正味現在価値NPVということになる。

          EV=I(t=0)+MVA
    ∴ NPV=MVA=PV(EVA)


                                              以上

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  次回も乞うご期待!!!

      テーマは、お楽しみに!!!

           ご希望がございましたら、是非お寄せください!!!


 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*



      ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      ┃    2011年 秋試験対策 第1次レベル 講座                     ┃
       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  既に終了した講義は「DVD+板書ノート」をお渡しします。

                  [秋総合コース]
    基本講義(春講座収録DVD)、問題解法テクニックライブ講座、予想
    問題通信答練、公開模擬試験をセットした講座です。
   (1) 証券分析  通学・DVD講座とも    88,000円
   (2) 財務分析  通学・DVD講座とも    58,000円
   (3) 経  済  通学・DVD講座とも    58,000円

    詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/first_level_aki_attend_and_dvd_course.html

                  [秋対策:問題解法テクニックライブ講座]
   (1) 証券分析(全3回) ①8/ 7(日)スタート 39,000円
   (2) 財務分析(全2回) ①8/14(日)スタート 26,000円
   (3) 経  済(全2回) ①8/20(土)スタート 26,000円

    詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/first_level_aki_attend_and_dvd_course.html

                  [予想問題通信答練]
    各科目とも全2回、解答・解説&分野別理解度チェック表付。8月中旬
    配送予定。
   (1) 証券分析(全2回)  7,000円
   (2) 財務分析(全2回)  4,000円
   (3) 経  済(全2回)  4,000円

    詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/first_level_expectation_problem_communication_cotaene.html

                  [公開模擬試験]
   (1) 証券分析(全1回) (9/4 午前 9:30~12:30)  4,000円
   (2) 財務分析(全1回) (9/4 午後 1:30~ 3:00)  2,500円
   (3) 経  済(全1回) (9/4 午後 3:30~ 5:00)  2,500円

    詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/first_level_aki_attend_and_dvd_course.html

     ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      ┃    2012年 試験対策 第2次レベル 講座                  ┃
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

                [講義演習:教室講座(東京校)]
    既に終了した講義は「DVD+板書ノート」をお渡しします。
   (1) 証券分析 (全7回) ①12/18(日)スタート(予定)  98,000円
   (2) 企業分析 (全5回) ①1/8(日)スタート(予定)  70,000円
   (3) 市場と経済(全4回) ①1/15(日)スタート(予定)  56,000円

    詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/second_level_attend_and_dvd_course.html



    -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 ●このメールは、エービーシー・リソーシスから、ABCリソーシス会員と
  平素よりお世話になっております皆様に配信しております。

 ●配信先の変更、配信の中止をご希望の方は、お手数ですが、弊社
  ≪ abcr@abcr.co.jp ≫ までご連絡ください。

 ★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★
  ■発信  株式会社 エービーシー・リソーシス
           http://abcr.co.jp
   〒169-0075
   東京都新宿区高田馬場1-33-13 千年ビル7F
     TEL:03-3200-3414 FAX:03-3200-3499
  ■お問い合わせ==> abcr@abcr.co.jp
  ■掲載記事の無断転用、転載はお断り致します。
 ★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

バックナンバー一覧に戻る

メールレター会員募集中!!
登録していただくと定期的に最新試験情報をメールでお知らせいたします。
ご登録はこちら