メールレターバックナンバー

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>>> ABC 証券アナリスト メールレター Vol.80・81合併号 <<<
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■■□──────────────────────2011/1/31号
証券アナリスト試験に関連する有益な情報を毎月1回、タイムリーなテーマ
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今回のメールレターは第80・81合併号です。
バックナンバーは、http://abcr.co.jp/mail-letter/でご覧いただけます。
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【1】 第1次レベル 試験に出る公式[証券分析](2)
【2】 第2次レベル 近年の日銀金融政策
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【1】 第1次レベル 試験に出る公式[証券分析](2)
(14) 利回りの大小関係
① パー・レートは、大雑把にいってスポット・レートの加重平均値
である。
┌*イールド・カーブ右上がり:スポット・レート>パー・レート
┤
└*イールド・カーブ右下がり:スポット・レート<パー・レート
② スポット・レートは、フォワード・レートの加重平均値である。
┌*イールド・カーブ右上がり:フォワード・レート>スポット・レート
┤
└*イールド・カーブ右下がり:フォワード・レート<スポット・レート
(15) パー・レートとスワップ・レート
① パー・レートはデフォルトのないパー債券の利回りである。スワ
ップ・レートはデフォルトのある金融機関同士のスワップ取引にお
いて変動金利と交換される固定金利であるから、リスク・プレミア
ムを含んでいる。
スワップ・レート=パー・レート+リスク・プレミアム
(16) デュレーション
C(t)
① マコーレーのデュレーション:D(MAC)=Σt・───────/P
(1+R)t乗
② 修正デュレーション:D(MOD)=D(MAC)/(1+R)
* 微分係数を債券価格Pで除してマイナスの符号を付けたものが
修正デュレーションである。
C(t)
1
微分係数=(-)Σt・─────── ・ ─────
(1+R)t乗 (1+R)
Σt・C(t)/(1+R)t乗 1
D(MOD)=(-)×(-)─────────────・─────
P (1+R)
1
=D(MAC)・─────
(1+R)
③ 金額デュレーション:D(DOL)=D(MOD)・P
(17) コンベクシティ
(注)証券アナリスト試験では、コンベクシティとは修正コンベクシ
ティの意味である。
C(t)
① コンベクシティ:C=Σt・(t+1)・───────
/P
(1+R)t乗
② 修正コンベクシティ:C(MOD)=C/(1+R)2乗
* 2階微分式を債券価格で除した値がコンベクシティ(修正の意
味)である。
d2乗P C(t)
1
(────)=Σt・(t+1)・──────・──────
dR2乗 (1+R)t乗 (1+R)2乗
Σt・(t+1)C(t)/(1+R)t乗 1
C(MOD)=─────────────────・──────
P (1+R)2乗
1
=C・───────
(1+R)2乗
③ 金額コンベクシティ:C(DOL)=C(MOD)・P
(18) 債券の価格変化額
1
① ΔP=(-)D(MAC) ・─────・P・ΔR
(1+R)
1 1
+───・C・───────・P・(ΔR)2乗
2 (1+R)2乗 =(-)D(MOD)・P・△R+1/2・C(MOD)・P・(△R)2乗
(19) デュレーションの性質
① 利付債のデュレーションは、残存期間より短い。
② 高クーポン債ほどデュレーションは短い。
* 高クーポン債ほど資金回収が早く進む。
③ 割引債のデュレーションは、残存期間と同じである。
④ 残存期間が長いほどデュレーションは長い。
⑤ 高い利回り水準ほど、デュレーションは小さい(価格・利回り曲
線より)。
(20) 要求投資収益率とリスク・プレミアム
① 要求投資収益率:R=R(F)+(R-R(F))
=リスクフリー・レート+リスク・プレミアム
(21) リスク・プレミアムの計算(手順)
* デフォルト確率をpとする。
* デフォルト時の回収額をC(P)、デフォルトしない時の回収額
をC(1-P)とする。
① 期待回収額:E(C(t))=p・C(p)+(1-p)・C(1-p)
② 現在価値:P(0)=E(C(t))/(1+r(0,t))t乗
③ 要求投資収益率:R=(F/P(0))(1/t)乗-1
④ リスク・プレミアム:R(P)=R-R(F)=R-r(0,t)
* r(0,t) =リスクフリー・レートである。
(22) デフォルト確率の計算(手順)
① 期待回収額:E(C(t))=P(0)・(1+r(0,t))t乗
E(C(t))-C(1-p)
② デフォルト確率:p=──────────
C(p)-C(1-p)
(23) ROAとROE
(注)ストック項目は平均値である。
① ROA=事業利益/総資本
営業利益+受取利息・配当金+持分法投資損益
=───────────────────────
総資本
② ROEの3指標分解式
(注)自己資本は、B/S純資産の部の「株主資本」と「評価換算差
額等」の合計である。少数株主持分は固定負債として扱われ
る。
当期純利益
ROE=───────
自己資本
当期純利益 売上高
総資本
=───────×─────×──────
売上高 総資本 自己資本
=売上マージン率×総資本回転率×財務レバレッジ
(%) (回) (倍)
(24) ROEとROAの関係式
ROE={ROA+(ROA-i)・D/E}・(1-t)
(25) 資本効率
① 売上債権回転率=売上高/売上債権(平均値)
② 棚卸資産回転率=売上高/棚卸資産(平均値)
③ 有形固定資産回転率=売上高/有形固定資産(平均値)
(26) 静態的な財務安全性
① 流動比率=流動資産/流動負債
② 当座比率=当座資産/流動負債
③ 固定比率=固定資産/自己資本
④ 固定長期適合率=固定資産/(固定負債+自己資本)
(注)少数株主持分は、一般的に固定負債として扱う。
⑤ 他人資本比率=負債/(負債+自己資本)
⑥ 自己資本比率=自己資本/(負債+自己資本)
⑦ DEレシオ=負債/自己資本
⑧ インタレスト・カバレッジ・レシオ=事業利益/金融費用
⑨ 損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費率)
⑩ 営業レバレッジ=限界利益/営業利益
または1/(1-損益分岐点比率)
(27) EPSと希薄化調整後EPS
普通株式に係る当期純利益
① EPS=──────────────
普通株式の期中平均株式数
P/L上の当期純利益-普通株主に帰属しない金額
=─────────────────────────
普通株式の平均株式数-普通株式の平均自己株式数
② 潜在株式調整後EPS
普通株式に係る税引後当期純利益+当期純利益調整額
=─────────────────────────
普通株式の期中平均株数+普通株式増加数
(a) 転換証券型(CB)のケース
潜在株式調整後EPS
普通株式の当期純利益+社債利息・(1-t)
=──────────────────────
普通株式の期中平均株数+転換株式数
(b) ワラント型(WB)のケース
潜在株式調整後EPS
普通株式の当期純利益
=───────────────────
普通株式の期中平均株式数+潜在株式
潜在株式増加株数
期中平均株価-権利行使価格
=(───────────────)×(発行時普通
期中平均株価 株式増加数)
(28) キャッシュフロー計算書の内容
(1)
営業CFの増減要因
① 営業損益計算に係るCF
② 資産(売上債権、棚卸資産)の増加は、CFの減少要因
③ 負債(仕入債務)の増加は、CFの増加要因
(2) 投資CFの増減要因
① 有価証券・固定資産の取得は、CFの減少要因
② 有価証券・固定資産の売却は、CFの増加要因
(3) 財務CFの増減要因
① 借入、社債・株式の発行は、CFの増加要因
② 配当支払、自己株式の取得は、CFの減少要因
(29) キャッシュフローの計算及び指標
(1)① 営業CF=税引前当期純利益+非資金費用-法人税等
-資産(売上債権、棚卸資産)の増加
+負債(仕入債務)の増加
* 非資金費用には、減価償却費、有価証券評価損益、持分法投
資損益などである。
② フリーCF=営業CF+投資CF
* 投資CFはマイナスである場合、フリーCFの計算において
は、営業CFから投資CFを差し引くことになる。
(2)キャッシュフローの財務指標
① 債務償還年数=有利子負債/営業活動CF
② 営業キャッシュフロー比率=営業活動CF/流動負債
③ 営業キャッシュフロー負債比率=営業活動CF/負債
【2】 第2次レベル 近年の日銀金融政策
(1) 2008年秋以降の金融政策
国際金融資本市場の動揺が深刻化した2008年秋以降の日銀の金
融政策は、企業金融円滑化の支援という3つの柱を中心に、様々
な措置を実施してきた。
(1) 政策金利の引下げ
① 2007年2月21日 ⇒ 無担保コールレート(オーバーナイト物)
を0.5%前後に誘導。
② 2008年10月31日 ⇒ 無担保コールレート(オーバーナイト物)
の誘導目標を0.2%引き下げ、0.3%前後
で推移するよう誘導。
③ 2008年12月19日 ⇒ 無担保コールレート(オーバーナイト物)
の誘導目標を0.2%引き下げ、0.1%前後
で推移するよう誘導。
(2) 金融市場の安定確保のための措置
① 2008年10月31日 ⇒ 補完当座預金制度の導入
金融市場の安定確保の観点から、年末、年度末に向け、積極的
な資金供給を一層円滑に行い得るよう日銀当座預金のうち所要準
備額を超える金額について利息を付す措置を臨時に導入し、実施
した。適用利率は、0.1%とする。
② 2008年12月19日 ⇒ 金融調節手段に係る追加措置
短期の資金供給オペレーションの負担を軽減するため、長めの
資金供給となる長期国債の買入れを増額することとし、併せて買
入対象国債の追加を行う。30年債、変動利付国債および物価連動
国債を追加する。
さらに、時限的に、CPの買入れ(買切り方式)を実施した。
③ 2009年4月7日 ⇒ 適格担保の範囲の拡大
(a) 政府に対する証書貸付債権・政府保証付証書貸付債権の適格
担保範囲の拡大
(b) 地方公共団体に対する証書貸付債権の適格担保化。
(3) 企業金融円滑化のための措置
① 2008年12月19日 ⇒ 企業金融支援特別オペレーションの実施
共通担保として差入れられている民間企業債務の担保価額の範
囲内で、金額に制限を設けずに、無担保コールレートの誘導目標
と同じ水準の金利で、資金を供給するオペレーションの導入。
② 2009年10月31日 ⇒ 企業金融支援特別オペレーションの完了
実施期限を2010年3月末まで延長した上で完了する。
(2) 包括的金融緩和政策の実施
日本銀行は、包括的金融緩和政策を、2010年10月5日に実施し
た。
包括的な金融緩和政策は、次の3つの措置がある。
(1) 金利誘導目標の変更
無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0.0~0.1%程度
に推移するように促す。
(2) 「中長期的な物価安定の理解」に基づく時間軸の明確化
「中長期的な物価安定の理解に基づき、物価の安定が展望でき
る情勢になったと判断するまで、実質ゼロ金利政策を継続してい
く。ただし、金融面での不均衡の蓄積を含めたリスク要因を点検
し、問題が生じていないことを条件とする。
(3) 資産買入等の基金の創設
長期国債、国庫短期証券、コマーシャル・ペーパー(CP)、
資産担保コマーシャル・ペーパー(ABCP)、社債、指数連動
型上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(J-REIT)な
ど多様な金融資産の買入れと固定金利方式・共通担保資金供給オ
ペレーションを行うため、臨時の措置として、バランスシート上
に基金を創設することを検討する。
* 基金の規模は、買入資産(5兆円程度)と、固定金利方式・共
通担保資金供給オペレーション(30兆円程度)を合わせ、35兆円
程度とすることを軸に検討する。
[出所:日銀ホームページ]
以上
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次回も乞うご期待!!!
テーマは、お楽しみに!!!
ご希望がございましたら、是非お寄せください!!!
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