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メールレター

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   >>>>> ABC 証券アナリスト メールレター Vol.75 <<<<<

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■■□──────────────────────2010/8/30号

  証券アナリスト試験に関連する有益な情報を毎月1回、タイムリーなテーマ
  は号外として配信しております。
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  残暑お見舞い申し上げます。
  今年は、例年になく猛暑が続いております。体調にはくれぐれもお気を付け
 下さい。
  1次レベル・秋試験まで、残り1カ月になりました。また、間に合います。
  この秋に合格しないと来年2次試験を受験できません。必ず合格を勝ち取っ
 て下さい。
  9月より無料の1次・2次レベルの「ファイナンスのためのミクロ経済学」講
 座を開講します。併せて、合格ガイダンスも実施します。参加をお待ちしてお
 ります。
  また、受験対策教材は、紀伊国屋書店・丸善・旭屋書店・ジュンク堂書店・
 芳林堂書店など大手書店で販売しております。ご利用ください。
 今回のメールレターは第75号です。

  バックナンバーは、http://abcr.co.jp/mail-letter/でご覧いただけます。

   <<<<<今月のコンテンツ>>>>>──────────────────

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   【1】 第1次レベル 試験に出る公式[財務分析](4)
   【2】 第2次レベル 構造型アプローチによるデフォルト債評価

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   【1】 第1次レベル 試験に出る公式[財務分析](4)

      (33) 1株当たり当期純利益(EPS)
            普通株式に係る当期純利益
       EPS=──────────────
            普通株式の期中平均株式数

                PL上の当期純利益-普通株主に帰属しない金額
          =─────────────────────────
            普通株式の期中平均株式数
                    -普通株式の期中平均自己株式数

            * 普通株式に係る当期純利益は、PL上の当期純利益から利益処
       分に関連する項目で普通株主に帰属しない金額(例.優先配当額)
       を控除して算定する。
   (34) 潜在株式調整後EPS
           普通株式に係る税引後当期純利益+当期純利益調整額
        =──────────────────────────
              普通株式の期中平均株数+普通株式増加数

     ① 潜在株式1株当たり利益(潜在株式調整後EPS)とは、潜在株
      式(転換証券、ワラント)が権利行使され、株式が発行されたとし
      た場合の1株当たり利益である。希薄化するとき財務諸表への注記
      が要求されている。
     ② 希薄化効果を有するとは、潜在株式調整後EPSがEPSを下回
      る場合をいう。
     ③ 潜在株式調整後EPSの注記を行わなくてよい場合は、次のケー
      スである。
      (a) 潜在株式が存在しない場合
      (b) 潜在株式が存在しても希薄化効果を有しない場合
      (c) 1株当たり当期純損失の場合
     (1) ワラント型新株予約権
     ① 普通株式の期中平均株価がワラント型新株予約権の行使価格を上
      回る場合には、希薄化効果を有する。
     ② ワラントが期中に消滅、消却、行使された部分は、期首または発
      行時から消滅時、消却時、行使時までの期間に応じた普通株式数を
      使用する。
     (2) 転換証券
      (a) 転換証券が期首に存在する場合には、期首に全て転換されたと
       仮定した普通株式数と(b) 期中に発行された場合には、発行時か
       ら期末までの期間に応じた株式数の合計である。
   (35) サステイナブル成長率
        サステイナブル成長率
         =ROE×(1-配当性向)=ROE・(1-d)
    【前提条件】
     ① 利益処分における社外流出は配当のみ、残額は内部留保される。
     ② 配当性向は一定である。
     ③ 自己資本純利益率(ROE)も一定である。
     ④ 自己資本の増加は内部留保のみであり、外部増資はない。
     ⑤ 負債比率(DEレシオ)は一定に保たれる。
   (36) 販売形態別の収益認識基準
     ┌────────┬────────┬──────────┐
     │  販売形態    │  原  則     │   容認基準       │
     ├─┬──────┼────────┼──────────┤
     │①│委託販売   │・販売基準     │・仕切精算書到達基準 │
     ├─┼──────┼────────┼──────────┤
     │②│試用販売   │・買取意思表示  │               │
     ├─┼──────┼────────┼──────────┤
     │③│予約販売   │・商品の引渡    │              │
     ├─┼──────┼────────┼──────────┤
     │④│割賦販売   │・販売基準     │・割賦基準        │
     │  │          │            │・回収基準        │
     │  │         │            │・回収期限到来基準  │
     ├─┼──────┼────────┼──────────┤
     │⑤│長期請負工事│・工事完成基準  │               │
     │  │          │・工事進行基準  │               │
     ├─┼──────┼────────┼──────────┤
     │⑥│主要農産物等│・収穫基準     │               │
     ├─┼──────┼────────┼──────────┤
     │⑦│樹木や家畜  │・成長基準は否認 │              │
     └─┴──────┴────────┴──────────┘

      (37) 割賦販売の売上高と売上総利益
     ┌───────────┬────────┬────────┐
     │    収益基準       │   売上高      │  売上総利益   │
     ├───────────┼────────┼────────┤
     │(a) 販売基準        │割賦販売高     │割賦販売利益   │
     ├───────────┼────────┼────────┤
     │(b) 割賦基準        │            │           │
     │ ① 未実現利益控除法 │割賦販売高     │回収高に対応した│
     │                │            │割賦利益     │
     ├───────────┼────────┼────────┤
     │ ② 対照勘定法     │回収高に対応した  │回収高に対応した │
     │                │割賦販売高     │割賦利益      │
     └───────────┴────────┴────────┘
     (注) 対照勘定法においては、未回収高に応じた原価相当分がBS
        上に棚卸資産(商品)として計上される。
   (38) 長期請負工事の工事進行基準
                                第n期の実際工事原価
     ① 第n期の工事収益=工事請負価額×────────────
                                 見積総工事原価
   (39) 税効果会計
     (1) 税効果会計とは、会計上の収益・費用と税法上の益金・損金の認
      識時点の相違がある場合、会計上の税引前当期純利益に対応した税
      金費用を計上するように、支払税金を期間配分する会計処理である。
     (2) 税効果会計が対象とする差異は、一時差異と繰越欠損金である。
     (3) 税効果会計の処理方法
     ① 繰延法とは、一時差異項目についてその効果を差異発生年度の税
      率で計算し、以後の年度に税率が変更されても差異項目残高に対し
      て新しい税率を適用して再計算しない方法である。
     ② 資産・負債法とは、各期末の差異項目残高の全てにその時点の税
      率を適用する方法である。
      *わが国の「税効果会計基準」は、資産・負債法を採用している。
     (4) 繰延税金資産・繰延税金負債の流動・固定の分類
       繰延税金資産・繰延税金負債の流動・固定の区分は、税効果会計
      の対象となった資産・負債の流動・固定の区分に従って、流動・固
      定に分類され、区分表示される。
   (40) 税効果会計の会計処理
     ① 課税所得計算の加算項目(益金算入項目、損金不算入項目)
       (借)繰延税金資産  *** (貸)法人税等調整額 ***
     ② 課税所得計算の減算項目(益金不算入項目、損金算入項目)
       (借)法人税等調整額 *** (貸)繰延税金負債  ***
   (41) 実効税率
                 法人税率・(1+住民税率)+事業税率
        実効税率=────────────────────
                        1+事業税率
   (42) キャッシュフロー計算書の概要
     (1) キャッシュフローとは、現金及び現金同等物である。
     ① 現金とは、手許現金と要求払預金をいう。
     ② 現金同等物とは、容易に換金可能であり、かつ、価値の変動につ
      いて僅少なリスクしか負わない3カ月以内の短期投資をいう。
      * 定期預金、譲渡性預金、コマーシャル・ペーパー、売戻し条件
       付き現先、公社債投資信託が含まれる。
     (2) キャッシュフロー計算書は、営業活動CF、投資活動CF、財務
      活動CFの3つの活動別にキャッシュフローが区分表示される。
     (3) 営業活動CFの内容
     ① 営業損益計算の対象となった取引に係るCF
     ② 営業活動に係る資産・負債から生ずるCF
     ③ 投資活動及び財務活動以外の取引によるCF
      * この営業活動CFだけ、直接法と間接法がある。投資活動CF
       と財務活動CFは直接法のみである。
     (4) 投資活動CFは、実物投資(固定資産)と金融投資(貸付金、有
      価証券・子会社株式の取得など)の活動のCFをいう。
     (5) 財務活動CFは、資金調達・返済(借入金、社債・株式の発行、
      自己株式の取得など)の活動CFをいう。
     (6) フリーCF=営業活動CF+投資活動CF
   (43) 法人税等及び利息・配当金の取扱い
     (1) 法人税等に係るCFは、営業活動CFの区分に記載される。
     (2) 利息及び配当金に係るCFの区分表示
     ┌───────┬──────┬──────┐
     │          │ (a)第一法  │ (b)第二法   │
     ├───────┼──────┼──────┤
     │① 受取利息  │          │投資活動CF │
     │② 受取配当金│営業活動CF  │         │
     │③ 支払利息  │         ├──────┤
     ├───────┼──────┤         │
     │④ 支払配当金 │財務活動CF  │財務活動CF │
     └───────┴──────┴──────┘
   (44) キャッシュフローの分析指標
     ① 債務償還年数=有利子負債/営業活動CF
     ② 営業キャッシュフロー比率=営業活動CF/流動負債
     ③ 営業キャッシュフロー負債比率=営業活動CF/負債
   (45) 間接法による営業活動CFの作成
          キャッシュフロー計算書(間接法)
     ─────────────────────────────
      Ⅰ 営業活動によるキャッシュフロー
       ① 税金等調整前当期純利益        ***
       ② 非資金取引の修正
        ・減価償却費                ***
        ・貸倒引当金の増加額           ***
                                ***
       ③ 資産及び負債の増減
        ・売上債権の増加額        (-) ***
        ・棚卸資産の減少額            ***
        ・仕入債務の減少額        (-) ***
       ④ その他の修正
        ・有価証券売却益         (-) ***
        ・固定資産売却損         (+) ***
                                ***
                         ────────
        法人税等の支払額         (-) ***
                         ────────
       営業活動によるキャッシュフロー        ***
                         ────────

      【2】 第2次レベル 構造型アプローチによるデフォルト債評価

      (1) 構造型アプローチ
       構造型アプローチとは、企業の信用リスクを示す何らかの指数値
      が、ある値を超えることによって、デフォルトが発生するという考
      え方である。
       このアプローチの最もわかりやすい例は、企業の資産価値が負債
      価値以下になり、債務超過になった時、デフォルトが生じるという
      ものである。この評価モデルは、「資産価値は企業価値を原資産と
      して、負債価値を権利行使価格とするロング・コール・オプション
      と考えることができ、また、負債価値は企業価値を原資産として、
      負債価値を権利行使価格とするショート・プット・オプションと考
      える」ものである。

      (2) 株式価値
       株式価値Eは、企業価値Aを原資産とし、負債額Dを権利行使価
      格とするヨーロピアン・タイプのコール・オプションのロング・ポ
      ジションである。
       よって、満期日Tにおける株式価値ETは、次式として表される。
      ┌──────────────────┐
      │ E(T)=Max(A(T)-D(T)、0)        │
      └──────────────────┘
       つまり、企業価値(資産価値)A(T) が負債額(負債価値)D以
      下であると債務超過となり、デフォルトが発生することになる。

      (3) ブラック=ショールズ・モデルによる株式価値
       ブラック=ショールズ・モデル(BSモデル)が成立する諸条件
      が満たされるとコール・オプションおよびプット・オプションは、
      次式として表された。

      ┌────────────────────────────┐
      │ C=S・N(d(1))-K・eの-rT乗・N(d(2))                │
      │ P=(-)S・N(-d(1))+K・eの-rT乗・N(-d(2))           │
      │                                         │
      │ ┌             σ(2)                       │
      │ │    ln(S/K)+(r+────)・T                 │
      │ │              2                       │
      │ ┤d(1)=────────────────            │
      │ │      σ・(T)の2乗根                       │
      │ │                                      │
      │ │d(2)=d(1)-σ・(T)の2乗根                     │
      │ └                                      │
      │ なお、rはリスクフリー・レートである。                    │
      └────────────────────────────┘
       コール・オプションの右辺第2項のN(d(2))は、満期日Tにお
      ける原資産価値(資産価値A(T)) が権利行使価格である負債価値
      D(T)を上回る確率で、イン・ザ・マネー(ITM)になる確率を
      表している。言い換えれば、債務超過になる確率、つまり、デフォ
      ルトになる確率は、1から債務超過にならない確率N(d(2))を差
      し引いた値となる。
      ┌───────────────────┐
      │ デフォルト確率pD=1-N(d(2))         │
      │          =N(d(2))            │
      └───────────────────┘

      (4) デフォルト距離
       オプション・アプローチによる係数d(2)は、企業がデフォルト
      するまでの許容度を示す「デフォルト距離(DD:DefaultDistance)」
      を表すものと理解されている。
       このデフォルト距離DD(=pD)は、対数表示した満期の資産価
      値の期待値E[ln(A(T))]と負債価値ln(D(T))の差を、負債のボ
      ラティリティσ(A)・(T)の2乗根で除した基準化した値(相対表示)
      として表すことができる。
      ┌────────────────────────────┐
      │        E[ln(A(T))]-ln(D(T))                   │
      │ DD=pD=───────────────            │
      │          σA ・(T)の2乗根                    │
      │                                         │
      │            A(T)      σ(2)                  │
      │          ln(───)+(r-───)・T             │
      │            D(T)       2                  │
      │      =─────────────────=d(2)     │
      │           σ(A)・(T)の2乗根                   │
      └────────────────────────────┘

     ① 絶対値表示
       上記式の分子は、対数表示の満期資産価値の期待値から対数表示
      の負債額(デフォルト・ポイント)を差し引いたもので、対数表示
      の絶対的なデフォルト距離を示している。
       この値(この差=距離)が大きければ大きいほどデフォルトする
      可能性が小さいことになる。
     ② 相対値表示
       絶対的なデフォルト距離(分子)が資産価値の標準偏差σ(A)の
      何倍になっているかを知るために、σ(A)・(T)の2乗根で除すこ
      とによって相対的なデフォルト距離が計算される。


                                        以上

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  次回も乞うご期待!!!

     テーマは、お楽しみに!!!

          ご希望がございましたら、是非お寄せください!!!


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             ● 証券アナリスト第1次・2次レベル合同・合格ガイダンス

              会場:早稲田速記   定員:30名

          第1回  9/11(土)12:45~13:30  第2回  9/18(土)12:45~13:30
     第3回  10/2(土)12:45~13:30  第4回  10/9(土)12:45~13:30

          ● 証券アナリスト第1次合格ガイダンス

          第1回  8/25(水)19:00~20:00  第2回  9/ 8(水)19:00~20:00
     第3回  9/29(水)19:00~20:00  第4回 10/13(水)19:00~20:00

          ● 証券アナリスト第2次合格ガイダンス

          第1回 10/27(水)19:00~20:00  第2回  11/10(水)19:00~20:00
     第3回 11/24(水)19:00~20:00  第4回  12/ 1(水)19:00~20:00

                   詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/1level_2level_guidance.html

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    ┃    2011年 春対策試験 第1次レベル 講座            ┃
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                 [基本講義:教室講座(東京校)]
   (1) 証券分析(全7回) ①10/23(土)スタート   56,000円
   (2) 財務分析(全5回) ①11/20(土)スタート   38,000円
   (3) 経  済(全5回) ①11/21(日)スタート   38,000円

                   詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/first_level_haru_attend_and_dvd_course.html

     ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    ┃    2011年 春対策試験 第2次レベル 講座            ┃
    ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

                 [講義演習:教室講座(東京校)]
    お申込者には、講義開始日まで、個人別ヒアリングを実施し、個人別指
   導をします。
   (1) 証券分析 (全7回) ①12/12(日)スタート   98,000円
   (2) 企業分析 (全5回) ①1/9(日)スタート   70,000円
   (3) 市場と経済(全4回) ①1/16(日)スタート   56,000円

                   詳細 ⇒ http://abcr.co.jp/second_level_attend_and_dvd_course.html

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