メールレターバックナンバー

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>>>>> ABC 証券アナリスト メールレター Vol.68・69 <<<<<
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■■□──────────────2010/1月・2月合併号(1/23)
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今回のメールレターは第68・69合併号です。
バックナンバーは、http://abcr.co.jp/mail-letter/でご覧いただけます。
<<<<<今月のコンテンツ>>>>>──────────────────
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【1】 第1次レベル 確実性等価額とリスクディスカウント額
【2】 第2次レベル 税効果会計の注記事項
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【1】 第1次レベル 確実性等価額とリスクディスカウント額
(1) 効用関数
投資家の効用Uは資産価値χの増加関数として定義されるとき、
資産χ円の投資家の効用U(χ)は、次式として表わされる。
U(χ)=aχ−χの2乗 (なお、aは定数項である)
=300χ−χの2乗
今、資産Aについて、①確実に価値を得ることができる場合と
②不確実な価値しか得ることができない場合の2つがあるとする。
このとき、上記の効用関数の下における効用はいくらか計算して
みる。
┌① 確実に75万円が得られる場合
└② 確率1/2で100万円、確率1/2で50万円の不確実な価値
が得られる場合
①確実な資産価値が得られる効用と②不確実な資産価値が得ら
れる効用は次のとおりである。
【①確実な資産価値(χ=75万円)の効用】
U(χ)=U(E[χ])=300・χ−χの2乗
=300・75−75の2乗=16,875
【②不確実な資産価値の効用】
不確実な資産の効用とは、それぞれの資産価値の効用にその
生起確率を用いて計算された将来得られるであろう期待効用の
ことである。
将来得られるであろう期待効用E(U)は、次式より求めら
れる。
┌──────────────────────────┐
│E[U(χ)]=Σp(i)・U(χ(i)) │
│ 期待効用=Σ(生起確率×その下での資産価値の効用)│
└──────────────────────────┘
=[1/2・U(χ=100)]+[1/2・U(χ=50)]
= (1/2・20,000)+(1/2・12,500)=16,250
この100万円と50万円の期待資産額E[χ]は、期待効用
E[U (χ)]の計算と同様に計算される。
┌──────────────────────────┐
│ E[χ]=Σp(i)・χ(i) │
│ 期待資産額=Σ(生起確率×その下での資産価値) │
└──────────────────────────┘
E[χ]=(1/2・100)+(1/2・50)=75
以上から、確実な資産75万円から得られる効用U(E[χ])
は16,875、不確実な資産の期待資産価値75万円から得られる期待
効用E[U(χ)]は16,250であり、確実な資産価値75万円の効
用の方が大きい。
つまり、同じ期待資産価値を生み出すものであっても、確実に
得られる資産価値の効用U(E[χ])の方が不確実な資産価値
の期待効用E[U(χ)]よりも大きい。
(2) 確実性等価額
① 確実性等価額
確実性等価額とは、「確実な資産価値の効用 (左辺)」と「不
__
確実な資産の期待効用 (右辺)」とが等しくなる資産価値額χを
いう。
__
U(χ)=E[U(χ)]
__
U[E(χ)]=E[U(χ)]
「確実は資産価値」の効用=「不確実な資産」の期待効用
② 不確実な資産の期待価値額の効用(右辺)
もし仮に、将来の株価が確率1/2で100万円得られ、確率1/
2で50万円が得られるとする。この不確実な資産価値の期待効用
E[U(χ)]は16,250と計算された。
この時、リスク回避的な投資家の効用関数から、16,250という
__
効用をもたらす資産価値額が確実性等価額χである。
__
E[U(χ)]=U(χ)
__
∴ E[U(χ)]=16,250=U(χ)
__ __ __
U(χ)=300・χ−(χ)の2乗=16,250
__
この確実性等価額χは、2次方程式の解の公式を利用して求め
ることができる。
__ __
(χ)2−300・χ+16,250=0
__ (−)(−300)−((−300)の2乗−4・1・16,250)の2乗根
χ=───────────────────────────
2・1
=70.94万円
(注) 効用関数が下に凹型(ネガティブ)になっているので、ルー
トの符号は(マイナス)になる。
(3) リスク・ディスカウント額
不確実性の下における資産(株価)の期待値E(χ)と確実性
__
の下における確実性等価額χとの差額をリスク・ディスカウント
額という。
__
リスク・ディスカウント額=E(χ)−χ
=75万円−70.94万円=4.06万円
つまり、確実に75万円が得られる資産の価値(価格)と比較し、
75万円という期待値が得られる不確実な資産価値は70.94万円とい
うことである。不確実に見合ったリスク相当分、リスク資産の価
格は値引きされているからである。
(注) リスク資産は、価格との関係でみればディスカウントになる
が、投資収益率(リターン)との関係でみればプレミアムとな
る。
【2】 第2次レベル 税効果会計の注記事項
(1) 注記事項
税効果会計を適用したときは、次の事項を注記することとされ
ている。
┌────────────────────────────┐
│① 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳│
│② 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との│
│ 間に重要な差異があるときは、当該差異の原因となった主な│
│ 項目別の内訳 │
│③ 法人税等の税率の変更により繰延税金資産および繰延税金│
│ 負債の金額が修正されたときは、その旨および修正額 │
│④ 決算日後に法人税等の税率の変更があった場合には、その│
│ 内容および影響 │
└────────────────────────────┘
【①のケースの注記例】
・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・
: 繰延税金資産 :
: 貸倒引当金損金算入限度超過額 800 :
: 賞与引当金損金算入限度超過額 150 :
: 未払事業税否認 650 :
: 退職給付引当金損金算入限度超過額 1,500 :
: その他 350 :
: 繰延税金資産小計 3,450 :
: 評価性引当額(*) △ 100 :
: 繰延税金資産合計 3,350 :
: 繰延税金負債 :
: 固定資産圧縮積立金 △ 350 :
: 繰延税金負債小計 △ 350 :
: 繰延税金資産(負債)の純額 3,000 :
: :
:(*)これは、繰延税金資産の算定に当たり、将来の回収の見:
: 込がないため、繰延税金資産から控除した金額である。:
・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・
【②のケースの注記例】
・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・
: 法定実効税率 51.0% :
: (調整) :
: 交際費等永久に損金に算入されない項目 5.2 :
: 受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △ 1.0 :
: 住民税均等割等 0.1 :
: 税率変更による期末繰延税金資産の減額修正 3.3 :
: その他 1.2 :
: 税効果会計適用後の法人税等の負担率 59.8% :
・‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・
(2) 法定実効税率と税効果会計適用後の負担率
法定実効税率とは、税金支払額前の当期純利益に対する税金支
払額(=①支払事業税+②法人税支払額)である。一方、税効果
会計適用後の法人税等の負担率は法定実効税率に税効果会計を適
用した時における調整額の負担比率を加えた比率である。
損益計算書
─────────────────────────────
:
事業税 ①×××←┬─実効税率(51.0%)
: ──── │
税金等調整前当期純利益 ②×××─┼┐
┌─────────┐││税効果会計の
法人税等 │③×××←────┼┘│負担率(59.8%)
│ │←┘
法人税等調整額 │④××× ⑤×××│
└─────────┘
当期純利益 ⑥×××
====
①+③
(a) 法定実効税率=─────=51.0%
②+①
⑤ ③+④
(b) 税効果会計適用後の法人税負担率=──=─────=59.8%
② ②
以上
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次回も乞うご期待!!!
テーマは、お楽しみに!!!
ご希望がございましたら、是非お寄せください!!!
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